<前編のあらすじ>

関東地方在住の萩原智恵子さん(仮名)は、建設会社に勤める50歳の会社員です。ある日会社の役員室に呼び出され、専務から月2万円の減給を通達されてしまいます。

理不尽な減給理由に打ちひしがれながらも、萩原さんには会社を辞められない理由がありました。

●前編:「地方の中小企業の中堅社員は悲惨です」年収300万円台・50歳女性を襲った「突然の減給」…上司の「あり得ない言い訳」の中身

1カ月の食費は2万円、真夏もエアコンを我慢

2026年春闘の賃上げ率が3年連続5%超えとか、夏のボーナスの平均額が初の100万円超えといったニュースがありましたが、とても同じ国の話とは思えません。

私は地方の建設会社に勤務して28年になりますが、年収はここ10年以上、300万円台で足踏みしています。それどころか、先日は人員増を盾に毎月2万円もの減収を言い渡されました。物価や家賃、光熱費が急激に上がっている中で収入は増えるどころか減るくらいですから、今よりもっと生活をタイトにするしかありません。

2万円は私の1カ月分の食費の額です。もやしや安いバラ肉、セール品の缶詰などをフル活用して週の買い物が5000円を超えないように抑えています。今年の夏も滅茶苦茶暑かったので、なるべく家のエアコンを使わずに済むよう、休日は朝から図書館やショッピングモールで過ごしました。ファッション街は目の毒なので通り過ぎることにしています。勤務先には制服があるので洋服はこの5年くらい買っていません。

リアルに、底辺に近い生活だと自覚しています。