復活の3年計画、「二輪」軸に最高益へ 「四輪」は立て直し
ホンダは今後、29年3月期に過去最高となる営業利益1.4兆円を目指す方針です。その間の四輪事業は立て直し期間のため、目標達成の主力は二輪事業が担うと考えられます。
幸い、ホンダの二輪事業は好調です。26年3月期のセグメント営業利益は7319億円と、3年間で49.8%成長しました。同率で試算すると、利益は29年3月期に1兆900億円に達する計算です。おおむね3000億円前後を稼ぐ金融サービス事業を考慮すれば、3年間で最高益への到達は難しい計画ではないように映ります。
そして、二輪車は成長市場であり、世界の販売台数は現在の5000万台規模から30年前後に6000万台規模に達する見通しとなっています。2210万台を販売するホンダのシェアは世界トップクラスで、市場の成長は同社の成長につながりやすい構図です。
特に重要な市場がインドで、25年度の販売台数は前年度比10.7%増の2171万台となりました。ホンダは、うち575万台を販売する上位メーカーです。インドは25年に消費税に相当する物品サービス税が改正され、排気量350cc未満の二輪車は従来の28%から18%へ減税されたこともあり、成長が加速しています。
二輪車市場はおおむね堅調で、ホンダの二輪事業も危ぶまれる状況ではありません。最高益を目指すうえでカギとなるのは、やはり四輪事業となるでしょう。EVからの転向に伴うサプライヤーへの補償や、低迷した販売の回復などが焦点になると考えられます。
