購入年齢の中央値は横並び、早期取得には差も

まず、住宅購入のタイミングから見ていきます。直近5年以内に住宅を購入した人を対象にすると、どのエリアでも購入の中心は30代で、およそ半数を占めています。購入年齢の中央値も38歳前後と、エリア間で大きな差は見られません(図表1)。この点だけを見ると、住宅購入のタイミングは全国的に似た傾向にあるように見えます。

しかし、もう少し細かく見ていくと違いも浮かび上がります。20代で住宅を取得した割合については、中京圏や近畿圏の方が首都圏よりも高い傾向が確認されました。つまり、同じ日本の中でも、住宅購入の意思決定を行うタイミングには地域差が存在しているということです。

その背景として考えられるのが、地元就職志向の強さや、将来の居住地を比較的早い段階で見通しやすい環境です。転勤や転居の可能性が相対的に低い地域では、ライフプランを前倒しで描きやすく、その結果として住宅購入も早まる傾向があると考えられます。こうした地域特性が、住宅取得のタイミングに影響を与えている可能性は高いものがあると思われます。

【図表1】エリア別 住宅購入年齢

 

※回答者:住宅ローン返済中かつ2021年以降に住宅購入 ※5.0%未満はグラフ内表記省略
※中央値は、該当階級内で回答が均等に分布していると仮定して推計
※中央値は四捨五入

(出所)特に出所を示していない場合、三井住友トラスト・資産のミライ研究所「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2026年)