「共働きだから普通に中学受験ができる」と思っていた
美香さんが中学受験を選んだのは、自分が育った家庭のイメージがあったからだと言います。
父は大手企業社員、母は専業主婦。決して裕福というほどではありませんでしたが、3人きょうだい全員が中学受験を経験しました。
郊外の一軒家で暮らし、中学受験をして私立中高一貫校へ進学、その後自宅から大学まで進学する。それが美香さんにとっては当たり前の人生でした。
結婚して子育てが始まると、昭和のように大黒柱と専業主婦、子育てに専念、とはいかないと悟り、会社員として働き続け、現在まで共働きです。
「専業主婦だった母でも、なんとか3人私立に通わせられた。父と夫は同じようなランクの会社員。私が仕事を続けて共働きで世帯年収1400万円なら、2人の教育費は大丈夫」
そう考えるのは自然なことだったと振り返ります。しかし、美香さんが子どもだった頃と現在では、子育て世代を取り巻く環境そのものが大きく変わっていました。
●夫婦を追い詰めたのは教育費だけではありませんでした。後編【車を手放し、海外旅行もやめた…世帯年収1400万円「共働きだから大丈夫」が通用しない“令和の終わりなき教育費”】で、家計を苦しめた理由に迫ります。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。