返礼不要と言っていたのに…義伯父の言い分に絶句
しかし、現実には、それでは済まなかったのです。
葬儀会社の担当者の方から私のスマホに電話をいただいたのは、義父の四十九日の法要から1カ月ほど経った頃でした。
亮真は四十九日を家族で執り行うと葬儀に来てくださった方にも伝えていて、実際、当日は亮真と妹の夕貴ちゃん、私の3人で義父の菩提寺に足を運び、お経を上げていただきました。義伯父からは、四十九日にもご供花料として1万円が届いていて、亮真には義伯父にお礼の電話をするように言いました。亮真のことだから、電話のことなどすっかり忘れていたに違いありません。
ですからてっきり四十九日の件かと思ったら、担当者の方が「大変申し上げにくいんですが」と切り出したのは香典返しのことでした。義伯父が「香典を受け取っておいて、菓子折り1つ送って寄越さないのはあまりに無礼ではないか」と怒っているというのです。
それを聞いて最初は「は?」と思いました。そもそも、返礼不要だと言ったのは義伯父の方です。
思わず押し黙ってしまった私に、担当者の方はまず、「あの時はほとんどの会葬者様が新生活で、私の方からお香典返しのご案内も差し上げず、大変申し訳ありませんでした」とわびました。そして、こう続けたのです。
「伯父様も『香典返しは気にしなくていいよ』と言ったかもしれないとおっしゃっています。それでも、今後のお付き合いを考えると、お礼状と一緒に何かしらはお返ししておいた方がよろしいでしょうね」
地方は人間関係が煩わしいという話はよく聞いていましたが、ああ、こういうことかと腹落ちしました。
謝罪には嫌味で返され、香典返しにも返事なし
仕事柄、おわびは早い方がいいと心得ていたので、急いで義伯父の自宅に電話をし、四十九日のご供花料のお礼を言い、香典返しが遅れていることを謝罪しました。
電話に出たのは義伯父の奥さんで、「亮真さんのお嫁さんは良家のお嬢さんと伺っていたけれど、常識がないのに驚いたわ」と嫌味を言われました。義伯父も在宅していたようですが、電話口に出ることはありませんでした。
その夜、たまたま帰宅した亮真にこの話を聞かせたら、「そんなの気にすることないよ。切腹最中でも送ってやれば?」と完全にどこ吹く風。しかし、そういうわけにはいかないので、おわびの定番の某有名和菓子屋の羊羹をわび状と一緒に送りました。
もちろん、返事はありません。
あれから2年。義伯父は正直、2度と関わりたくない人ですが、一方で3回忌の知らせもしないと何を言われるか分からない怖さもあり、ひとり悶々としています。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
