<前編のあらすじ>
多忙な夫に代わり、義父の葬儀を実質1人で仕切ることになった原口奈緒さん(仮名)。不慣れな手続きに奔走する中、義父の地元にある「新生活運動」という冠婚葬祭の負担を減らす独自の慣習を知ります。
香典を少額にする代わりに香典返しを不要とする合理的な制度に感心しつつ、葬儀会社のサポートもあって葬儀は無事に終了したかに見えました。しかし、この「新生活運動」が原因で想定外の猛クレームを受けることに……。
●前編:「香典返し不要」の地域独自の慣習に救われたと思ったら…義父の葬儀を仕切る30代女性が直面した “まさかのトラブル”
義父の葬儀で起きた「お香典トラブル」
この秋は義父の3回忌です。なのに、一番の当事者である夫の亮真が「俺たち夫婦と夕貴(義妹)で墓参りすればいいんじゃね?」とまるで他人事なのにはイラっとします。
「私はその方が気楽でいいけれど、そちらのご親戚がそれでは済まないんじゃないの?」という言葉をぐっと飲み込み、「そういうわけにはいかないでしょ」と言い続けて早半年。亮真が何らアクションを起こす様子もない中で、3回忌の日取りは着々と近づいています。
きちんとした法要をした方がいいと考える背景には、義伯父、義父の兄の存在があります。地元の名士らしい義伯父は「厳格」を絵に描いたようなタイプ。2年前の葬儀の際のトラブルは忘れられません。
