営業利益率42%! 7年で16ポイントも高まる
ディスコは、半導体ウェーハなどを切り分けるダイシングソーや、表面・裏面を削り磨くグラインダ・ポリッシャといった精密加工装置と、それに装着して使用する消耗品(ダイシングブレード等の精密加工ツール)の開発・製造・販売を主力事業としています。
同社最大の強みは、「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」に事業領域を絞り込む徹底した「ドメイン戦略」です。この特定の普遍的な技術を深く追求し続け、国際的な標準となることを目指した結果、主力製品であるダイシングソー、グラインダ・ポリッシャともに世界シェアの7〜8割を握るという群を抜く市場ポジションを確立しており、売上、利益ともに大きな成長を遂げています。
ディスコの業績推移
強さの秘訣は「三位一体」で築く競争優位
同社の他社を寄せ付けない強さの秘訣は、卓越した技術力と持続可能なビジネスモデル、そして類まれな組織経営の三位一体にあります。
①リカーリングモデルによる継続的収益
装置を販売して終わりではなく、顧客の装置が稼働する限り継続的に消費される「精密加工ツール(消耗品)」を販売するビジネスモデルを構築しています。これにより、好不況の波が激しい業界にあっても安定して稼げる強固な収益基盤を確立しています。
②アプリケーション技術と「Fab Important戦略」
単に装置を提供するだけでなく、顧客が求める最適な加工結果を導き出す「アプリケーション技術」を提供することで、競合との間に高い参入障壁を築いています。さらに、製造機能を自社内に保有、強化し続けるFab Important戦略により、高い市場対応力と模倣困難な技術の内製化を実現しています。
③「Will会計」と「PIM」による自律的組織
社内通貨(Will)を用いて業務やサービス、備品等を金額換算し、収支を管理する独自の個人別管理会計(Will会計)や、PIM (Performance Innovation Management)と呼ばれる日々の業務改善活動を全社に徹底しています。従業員一人ひとりが経営者感覚で採算や資本効率を意識し、自律的に業務を改善していく組織風土が高い生産性を支えています。

