NISAの普及もあり、話題にのぼることが多くなった投資信託。でも、一体どうやって選べばよいのでしょうか? 投信ライターの德永浩氏が、ちまたでなにかと比べられる2本の投資信託を比較・分析してそれぞれの特徴や強み、知っておくべきポイントを考察します。
2018年1月に「つみたてNISA」が産声を上げたタイミングを考えると、それぞれ2018年10月に新規設定された「レバナス(iFreeレバレッジ NASDAQ100)」(大和アセットマネジメント)と「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))」(三菱UFJアセットマネジメント)は、長期資産形成を目的とした「つみたて投資」を強く意識して設定されたファンドといえます。2018年10月から、現在(2026年4月)までの約8年間を振り返ると、投資信託の歴史の中でも極めてドラマチックな動きを経験しました。ガチンコ視点で深掘りします。
1. 2018年からのシミュレーション・パフォーマンス
2018年10月にそれぞれ投資を開始し、現在まで保有し続けた場合の「体感値」はざっくりと以下の通りです。
より具体的に、ファンドの設定月である2018年10月末に91万円(2018年10月~2026年4月まで毎月1万円つみたて投資の累積投資額)を投資して現在まで持ち切った場合の収益と、2018年10月末から毎月1万円をつみたて投資した場合の収益を比較します。
収益の比較は、資産運用業協会の投資シミュレーションを参照しました。
【ガチ比較の結果】
トータルリターン(利益)では、「レバナス」が「オルカン」を圧倒的に上回っています。一括投資の投資評価額は「レバナス」が約683万円に対し、「オルカン」は約331万円です。つみたて投資でも「レバナス」の評価額は約286万円に対し、「オルカン」は約207万円です。投資収益は「レバナス」が「オルカン」の約2倍という成績になりました。
しかし、「レバナス」は2018年からの約8年間で「資産が半分以下になる」という絶望を2回(コロナ時と2022年)経験しており、「レバナス」に投資する精神的負荷は「オルカン」の数倍に及びます。


