PCB処理・ティサパ鉱山が終了へ 収益の置き換え急ぐ

AIによる押し上げが期待される一方で、短期的には気を付けたい課題もあります。

その1つがPCB(ポリ塩化ビフェニル)の処理期限の到来です。PCBはかつて電子機器などに用いられていましたが、毒性の高さが問題となり、世界的に廃絶へ向かっています。

DOWAホールディングスは環境・リサイクル事業でPCBを処理してきました。しかし、高濃度PCBは25年10月に処理期限を迎え、低濃度PCBも27年3月に期限を迎える予定であり、収益の落ち込みが懸念されます。

もう1つがメキシコのティサパ鉱山です。銀や亜鉛を産出する鉱山で、DOWAホールディングスが権益の39%を保有し1994年に商業産出を開始しました。しかし、ティサパ鉱山は山命が残り10年ほどとみられており、代替となる資源の確保や新たな収益への転換が急務となっています。

こうした短期的な課題を乗り越えられるか、AI関連需要の追い風を生かせるかが、DOWAホールディングスの中長期的な企業価値を左右する分岐点といえそうです。