資源回収に強み ロス・ガトス鉱山稼働で拡大も足元は停滞

DOWAホールディングスは非鉄金属を中心とした総合素材企業です。廃棄物の資源化や土壌の浄化などを手掛ける環境・リサイクル事業と、鉱石およびスクラップから金属を生産する精錬事業が主に利益を構成します。資源回収の技術は高く、精錬では金や銅、亜鉛など20種類以上の金属を取り出します。

なお、精錬事業には鉱山収益も含まれます。権益の30%を保有し、銀や亜鉛を産出するメキシコのロス・ガトス鉱山は19年7月に操業を開始しました。鉱山の運営会社も持分法適用会社化しており、その投資損益から20年3月期以降に利益が大きく拡大します。

ただし、精錬事業は23年3月期以降、金属価格の下落や電気代の高騰などから利益が停滞している状況です。26年3月期は金属市況が高騰している一方で、ヘッジ目的のデリバティブで損失が発生しており、利益は前期比で微減を予想します。

DOWAホールディングスのセグメント経常利益(2018年3月期~2026年3月期)
 
DOWAホールディングス 決算短信および決算説明会資料より著者作成
 

DOWAホールディングス全体では、26年3月期は売上高は前期比4.6%増、経常利益は同3.2%増を予想します。なお、純利益は同99%増と大幅な増益を予想しますが、これは持分法適用会社だった藤田観光の株式の一部売却益が主因です。

DOWAホールディングスの業績(2016年3月期~2026年3月期)

出所:DOWAホールディングス 決算短信より著者作成