企業型DCのマッチング拠出とiDeCoは併用不可
蘭丸 マッチング拠出とは、企業型DCの掛金の会社負担分に加えて従業員が自ら掛金を出せる制度ですね。マッチング拠出をしているとiDeCoには加入できない点が要注意だとか。
井出 よく、選択制DCで将来の公的年金が減ってしまうのではと心配する方がいますが、iDeCoの場合はその心配は必要ありません。なお、選択制DCでも将来の公的年金が減ってしまうケースばかりではなく、条件によって変わります。
蘭丸 企業型DCの掛金とすることで、給与としては受け取らないわけですからその分、標準報酬月額が減りますよね。減額分によっては標準報酬月額の等級が下がってしまい、将来の年金が減ってしまうのでは?という心配ですよね。
米子 標準報酬月額って何ですか?
蘭丸 給与や賞与などの報酬額によって社会保険料や年金額は変わるんだけど、それらを決めるための基準さ。分かりやすく言えば、君がどれだけ稼いでいるかに基づいて、健康保険料や年金の額が決まるってことになる。ま、君より僕の方が多いだろうけどね。
米子 蘭丸さん、最近の新入社員は初任給が上がっているんですよ。
蘭丸 …。
井出 まあまあ、二人とも落ち着いて。失業手当や傷病手当金にも影響がありますね。ただ、詳しくは別に機会に譲りますが、必ず減るとも言い切れないのです。でもiDeCoの場合はその心配はない。
米子 でも最近はやっぱりNISAですよね。iDeCoとはどう違うのですか?
井出 iDeCoは、拠出時、運用時に非課税、受取時には課税されますが税制優遇措置があります。一方のNISAは運用時に非課税、つまり運用益に税金がかからないということ。このiDeCoと企業型DCとNISAの違いを知ってもらい、活用に役立ててほしいのです。
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