再会に喜んだのも束の間…あまりにショックなサプライズ
久しぶりに帰省すると少しはいいこともあるんだなと思いきや、車の中で、離婚して私の実家の2軒隣に住む幼なじみの大輔と再婚したことを打ち明けられたのです。なるほどそれなら、「送っていくよ」も納得です。
両親や兄からもそんな話は一切聞かされておらず、大輔との結婚はサプライズであると同時にショックでした。
大輔と私は誕生日も1カ月違いで、オムツをつけていた頃からの付き合いです。お互いに運動能力が高い方だったので、運動会の徒競走やマラソン大会では常に一番を争っていました。中学に入ると私はサッカー部、大輔は野球部に入りましたが、登校や下校はいつも一緒でしたし、親や兄には言えないような思春期の悩みを話せる親友でもありました。
そんな大輔と疎遠になったのは地元の高校を卒業した後でした。大輔は成績上位にもかかわらず、大工をしている親の跡を継ぐと言って大学を受験しなかったのです。
当時の私は学歴至上主義の親の影響を強く受けていて、大輔の決断に失望を隠せませんでした。田舎の高校で何度か学年トップを取ったことでいい気になり、大輔や大輔の家業を下に見ていたのでしょう。確か、「俺はお前とは違う。東京の大学を出て、一流企業に入るんだ」などという偉そうなことを言って袂を分かったのではなかったかと思います。実際のところは、大学受験こそ第一志望に合格できたものの、就職は氷河期で惨憺たる結果だったのですが。
ですから、高校卒業後、大輔がどんな道を歩んできたのかはよく知りません。しかし、今や大輔は有言実行で親の跡を継いで建設会社の社長です。数年前には家も建て替えたとかで、築50年の我が家との差は歴然でした。
