不安を取り払うためにゴールを少しイメージしてみよう
「NISA貧乏」に関する記事の多くが、金融経済教育が大事、とまとめています。話題となるきっかけとなった国会答弁のやりとりがそうだったからです。しかし、もうちょっと具体的に「何を知ってもらうべきか」を考えるべきだと思います。
今回のようなお金の不安を解消する方法は「ゴールの具体化」です。
例えば「いくら貯めたら老後が安心か、まったく分からないまま限界まで投資にお金をつぎ込み続ける」のでは、残高がいくらになっても将来の安心も訪れません。例えば
・公的年金は破たんはしない
・会社員であれば公的年金が老後の日常生活費くらいはもらえるが余裕はない
・老後が何年にわたろうと、国の年金はずっと支給してくれる
のようなポイントを理解できれば、老後のための資産形成に何億円も要らないことがはっきりします。さらに
・退職金や企業年金により1000万~2000万円もらえることも少なくない(ただし自分の会社の条件を確認する)
・確定給付企業年金や企業型の確定拠出年金の場合、「会社がつぶれたらもらえない」の心配がない(外部保全されているから)
・65歳時点で目標額に達すればいい(今、全額を確保しなくてもよい)
というように論点を整理していけば、老後のお金の恐怖はずいぶん違ってくるはずです。
若い世代の場合、老後のお金の準備は遠すぎる目標なので、より近いお金の目標、例えば「まずは3~4カ月困らないくらいの生活費があれば安心」「いつでも引っ越しできるくらいのお金があれば安心」などを具体的にイメージし、自分はクリアできていることの実感を持つのもいいと思います。
