「急に窮屈を強いられるのはつらい」人には言えなかった窮状
最大のネックは、私たちの老後に備えた貯蓄が2000万円ほどしかないことです。幸い、今は二人とも持病もなく穏やかに過ごせていますが、どちらかが要介護状態になって施設に入ることになったりしたら、これくらいのお金はあっという間になくなってしまうでしょう。
若い人たちが大きな夢を持って、そのために節約をするのならモチベーションも湧くのでしょうが、現役時代は人並みの生活を送ってきた私たちが、年金暮らしになって急に窮屈を強いられるのはつらいものがあります。
息子や娘の世代なら、これからNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)でお金を増やすことができるかもしれませんが、私たちくらいになれば手遅れです。
とはいえ、そんな窮状や鬱屈した気持ちは、恥ずかしくてとても人には言えませんでした。仲のいい友人やマンションの人たち、子どもたちにもです。それが最悪の形で外に出てしまったのは、年明けに開かれたマンションの総会でのことでした。
●マンション総会で夫が放った暴言とは? その発言が桑原さん夫婦にどんな事態を招いたのか――。後編【年金生活のストレスが爆発…マンション総会で夫が放った「禁断の一言」、60代夫婦が陥った“村八分”の地獄】では、総会で起きた事件の一部始終と、その後の「村八分」状態に陥った夫婦の苦悩を詳しくお伝えします。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
