前編では運動習慣ゼロから走り始めた菅原雄吾さん(40代、医師)が、適切なシューズとスマートウォッチへの投資により21km走破まで到達した経緯をお伝えしました。

後編ではランニング時間を「学びの時間」に変えた画期的なアイテムと、初ハーフマラソン完走への道のりをお届けします。

●前編:体力の衰えに危機感「このままではいけない」40代医師が本当の健康を手に入れるために購入した「最初のアイテム」

安全性と学習効果を両立させたアイテム

距離が伸びると、今度は「退屈」が問題になりました。私は2kmの周回コースを黙々と走っています。景色は変わらない。

長距離を走るようになって初めて分かったのですが、走っている時間というのは意外に長いものです。21kmを走ると2時間近くかかります。その間ただ足を動かし続けるだけ。これが想像以上に退屈でした。

音楽を聞くという手もありましたが、読書好きの私には物足りない。そこで思いついたのが「耳読書」でした。試しにAmazonオーディブルを聴いてみると、小説の世界が驚くほど鮮明に頭に入ってくる。走りながら本が読める。これは革命的でした。

しかし、完全に耳を塞ぐのは危険です。ランニング中は車や自転車、他のランナーとの接触事故のリスクがあります。そんなとき、職場の後輩がつけていた骨伝導イヤホンが目に入りました。声をかけるとすぐに反応する。これだと思いました。

そこでShokzの骨伝導イヤホンを購入。これが私の2025年ベストバイ第1位です。

周囲の音を聞きつつ、小説を聴きながら走る。私にとってランニングは単なる運動ではなく「読書時間」へと進化しました。走ることが楽しみになり時間が足りないとさえ思うようになりました。

骨伝導の技術により耳を塞がずに音声を聞くことができるのです。車のエンジン音も他のランナーの足音もすべて聞こえます。安全性を保ちながら知的好奇心も満たせる。まさに一石二鳥でした。