6000円の自己投資がもたらした運動習慣

職場のランナーの先輩に言われました。

「まずはちゃんとしたシューズを買ったほうがいい」

飽きるかもしれない。続かなかったらもったいない。そう思いながらも、6000円台のアシックスのハイパースピード 4を購入しました。

結果は明白でした。脚の痛みは軽減し、走ることが「苦行」から「運動」へ変わったのです。1kmだった距離は2kmに、1カ月もたてば5kmは余裕をもって走れるようになりました。

このシューズが教えてくれたのは「正しい道具は習慣を支える」ということでした。安物のスニーカーでは足が痛くなり走ることが嫌になってしまう。しかし、適切なランニングシューズなら身体への負担を軽減し、継続しやすくなる。

たった6000円の投資でしたが、これが私のランニング人生の土台となったのです。

データが支える継続の力

距離が伸びると次に気になったのはランナーの腕時計でした。GPS、ペース、心拍数。データが取れるというのは医師である私の心をくすぐります。3カ月続いたら買おう。そう決めました。

春の終わり、まだ走り続けていた私はGarmin 965を購入しました。新型970も出ていましたが、通話機能は不要、バッテリー持ちは965のほうが良いというレビューを読み迷わず型落ちを選択。「最新=最良」ではない。自分に必要な機能を見極めることが満足度を上げるのだと学びました。

この時計のおかげで私はペースを理解し、効率的に走れるようになりました。気づけば連続で長く走れる身体になり、距離はついに21kmを超えました。

データは裏切らない。努力が可視化されることは想像以上に励みになりました。

●菅原さんにとってさらに画期的だったのは、ランニング中に感じる退屈さを「学び時間」に変えた便利アイテムです。後編【ランニングを義務から「楽しみ」に変えた革命的アイテム…医師の不養生を体現していた40代男性、初ハーフマラソン完走までの軌跡】で詳しくお伝えします。