「在職老齢年金制度」の基準額が変わる
そんな中、昭さんは「年金がカットされるかどうかの基準が51万円から65万円に変わり、カットされにくくなる」という情報を得ます。
「これまでは月20万円の年金と給与を足して51万円を超えると年金がカットされ、その基準額が変わり、65万円を超えなければよいということだろうか?」と思うようになります。
しかし、「今の給与のままだと、年金と足すと月70万円になってしまうので、やはりカットされてしまいそうだ……。65万円以下にするためには、給与を45万円くらいまで下げなければならないのか……」と疑問が生じます。
年金がカットされてしまうのは嫌ですが、一方で給与を下げてしまうのも困ります。そのため、年金事務所へ行って、65歳以降の働き方と年金受給についてくわしく聞くことにしました。
早速窓口にて、昭さんは質問しました。「65歳以降も同じ給与で働くつもりです。年金がカットされるかどうかの51万円の基準額が2026年度から65万円に変わると聞いています。ですが、自分の年金は月20万円くらいなので、給与を45万円くらいまで下げないと年金はカットされてしまうんでしょうか」
これについて職員は「そこまで下げなくても大丈夫です。今と同じ給与水準のままでもカットされず、全額受給できるようになりますよ」と回答しました。どうやら、昭さんの認識とは異なるようです。年金の実際のカット額はどのように決まるのでしょうか。
●昭さんの年金はなぜカットされなかったのでしょうか? 後編【「65歳以降も働いたほうが得」と64歳高所得男性が納得…年金を受け取る前に知っておきたい「年金カット」の中身】では、「在職老齢年金制度」の基準額変更についてより詳しく解説します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
