「ホットスポット」に注力 不採算事業は撤退も視野に断行
アルコニックスの計画を掘り下げてみましょう。利益の成長のカギは事業の「選択と集中」です。「ホットスポット」は拡大する一方、低採算事業はテコ入れを進めます。
ホットスポットとは、アルコニックスが定義する同社の注力事業です。拡大が想定される市場と自社製品が交わる領域を指し、半導体や自動車、次世代エネルギー向けの事業へ集中的に経営資源を投じます。また、医療を念頭に新規領域への進出も模索します。
【アルコニックスの主な「ホットスポット」】
・半導体:チラーユニット、チップマウンター、検査用レーザー装置
・モビリティ:電池防爆機能部品、次世代パワー半導体、ギガキャスト製品・金型
・次世代エネルギー:熱線吸収材、水電解装置、粉体物性測定
出所:アルコニックス 長期経営計画
低採算事業への打ち手は構造改革です。アルミ銅や装置材料の一部は再編する計画で、26年2月にはアルミ銅の子会社4社(林金属、アルコニックス・三高、平和金属、ACメタルズ)の統合を発表しました。子会社を集約することで効率化を図り、収益力を改善させます。
さらに、構造改革は最大の収益源である金属加工にも及ぶ想定です。金属加工は成長性に陰りがあり、21年3月期から減益トレンドとなっていました。アルコニックスは、金属加工および装置材料で撤退も視野に不採算事業の改善に取り組み、収益力の底上げを図ります。
