グローバルワイドなアクティブファンドへの期待

具体的な組み入れ銘柄(2025年12月末時点)の違いを見ると、米ハイテク成長株の代表的な銘柄で構成された「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」の組み入れ上位は、エヌビディア、アルファベット、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、TSMC、アップルなどとなっている。これは、「AB・米国成長株投信」のエヌビディア、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、VISA、ブロードコムなどと近い。それぞれのファンドマネージャーの投資判断によって組み入れ比率などが異なるため同じではないが似通ったラインアップになっている。これら組入れ上位銘柄は2023年以降の株高局面で大いに活躍した企業群でもある。

一方、「世界のベスト」の組み入れ銘柄は、3iグループ(英)、カナディアン・パシフィック・カンザス・シティ(カナダ)、マイクロソフト(米)、友邦保険(香港)、テキサス・インスツルメンツ(米)、ロールス・ロイス(英)など国籍も業種もさまざまな銘柄群になっている。「世界のベスト」は銘柄選定にあたって「成長」、「配当」、「割安」という3つの観点で企業と株価を分析して選んでいる。「netWIN」などが主に「成長」に着目してポートフォリオを組んでいることとは大きな違いがある。

また、「グローバル・ベスト・ファンド」の組み入れ銘柄は、エヌビディア、アルファベット、ブロードコム、アップル、マイクロソフト、ユニリーバ、TSMCなどとなっており、「netWIN」や「米国成長株投信」と近い。成長性をより強く意識した銘柄選択の視点を持っているためだろう。ただ、国別構成比では米国は56.2%であり、英国、台湾、オランダ、日本などワールドワイドに投資している点が、ほぼ米国でポートフォリオを作っている「netWIN」などとの際立つ違いになっている。

現在の投信市場は、2025年末までの「AI投資」の拡大をテーマにした米ハイテク成長株の上昇に投資し続けるのか、それとも、株式投資を継続しつつ米ハイテク成長株以外の投資対象に変更するのか、あるいは、株式への投資を控えてゴールドや債券などリスク特性の異なる資産に投資対象を変更するのか迷っているところがある。市場の動きによって、その方向性は自(おの)ずと定まっていくだろう。2月以降の人気ファンドの変化に注目していきたい。

執筆/ライター・記者 徳永 浩