長期金利の動きは

実際に、どの項目が変化したのでしょうか。昨年10月以降、期待インフレ率を表すブレークイーブンインフレ率、そしてプレミアムの一種であるタームプレミアムが拡大しています。

タームプレミアムとは国債投資家が相場変動リスクに対して求める対価です。値下がりが見込まれる場合、それまでよりも高い利回りでなければ国債に投資をしないという投資家心理の表れです。

このタームプレミアム上昇の背景には、高市政権の積極財政に伴う国債増発懸念と日銀が徐々に国債の買い入れ額を減らして行く「量の正常化」によって国債の需給悪化が警戒されていることを示しています。ただ、長期金利上昇には期待インフレ率の上昇も影響していることがわかります(4ページ)。

 

加えて、今週は利上げの織り込みも進展しました。今年12月時点における市場が織り込む政策金利は一時1.25%を超えました。つまり、年2回の利上げを完全に織り込んだ状態です。週末にかけて織り込みがやや剥落しましたが、インフレ高進を念頭に、市場が日銀の利上げ加速を想定したのかもしれません(5ページ)。