絶対に手を出してはいけない「危ない銘柄」の見分け方

経験が浅いうちでも、避けるべき銘柄の特徴を知っておくだけでリスクを軽減できます。

私が特に警戒するのは、「業績が全く増えていないのに、株価だけが猛烈に上がっている銘柄」です。こうしたケースでは、背後で株価を持ち上げようとする特定の思惑や力が働いている可能性があり、初心者が手を出すと火傷をします。

企業の業績をチェックするには、以下のツールが非常に便利です。

株探:迅速な業績確認に適しています。
マネックス証券の「銘柄スカウター」:私も推奨している、非常に詳細な分析が可能なツールです。

これらを使って、現在の株価上昇が「実力(業績)」に基づいたものなのか、それとも「虚像(思惑)」なのかを確認する習慣をつけましょう。

投資手法の「真似」から始める:自分に合うスタイルを見つける方法

何から手をつければいいか分からない場合は、「誰かの真似」をすることも一つの正解です。ただし、銘柄だけを真似るのではなく、「投資手法」を真似ることが重要です。

主な投資スタイルには以下のようなものがあります。

高配当株投資:定期的な現金収入(配当)を重視する手法。
長期成長株投資:企業の将来の成長に賭けて、じっくり待つ手法。
割安株投資(バリュー投資):本来の価値に対して割安に放置されている銘柄を買う手法。

ここで大切なのが、その手法が「自分の性格に合っているか」という視点です。例えば、長期投資には数年単位の「忍耐力」が求められます。一方で、配当投資は「チャリンとお金が入ってくる喜び」があるため、モチベーションを維持しやすいという人もいます。自分が続けられるスタイルはどれか、まずは模索してみましょう。

SNS投資情報の罠:発信者の「頭の中」までトレースしているか?

SNSで話題の銘柄に飛びつくのは危険です。なぜなら、その情報を発信している人が、「どのような意図でその株を買っているのか」までを理解して真似をしなければ意味がないからです。

同じ銘柄であっても、ある人は「短期的な値幅取り」を狙い、別の人は「10年後の成長」を見据えているかもしれません。投資期間、割安さの判断基準、成長性の見込みなど、発信者の「頭の中」までトレースして初めて、その真似は意味を持ちます。単なる「おすすめ一覧」を信じるのではなく、その判断に至ったロジックを吸収するようにしてください。

究極の「負けにくい」投資法:地味すぎる割安株(バリュー株)の世界

私が初心者の方に「失敗しにくい手法」としてあえて挙げるなら、それは「割安株(バリュー)投資」です。

これは、世の中の華やかなブームとは真逆の世界です。全く注目されておらず、業績は安定しているのに株価が放置されているような「超地味な株」を狙います。指標としては、PBR(株価純資産倍率)が1倍未満、時には0.5倍といった水準で取引されている企業です,。

PBR 0.5倍とは、簡単に言えば「会社の持っている資産価値の半分程度でしか評価されていない」状態です。もともと誰にも注目されていないため、これ以上売られるリスク(下値不安)が小さく、何かのきっかけで正当な評価をされれば株価が2倍になるポテンシャルを秘めています。これは、あのウォーレン・バフェットが初期に行っていた手法でもあります。

手法の分散:自分に合った答えを追い求める旅

どのやり方が自分に合うか確信が持てない場合は、資金を分割して試してみるのが賢明です。 例えば、「長期成長株に1/3」「高配当株に1/3」「割安株に1/3」といった具合に分散して投資してみるのです。実際に自分のお金を投じて経験することで、どの手法が自分にとってストレスが少なく、納得感があるのかを見極めやすくなります。

個別株投資に「これが絶対的な正解だ」という終着点はありません。プロである私自身も、日々、究極の答えを追い求め続けています。

学び続ける投資家だけが生き残る

個別株選びは非常に奥が深く、今回お話ししたPERやPBRといった専門用語も、これから一つずつ学んでいく必要があります。

失敗を恐れず、しかし慎重に、共に学び続けましょう。次回の講義では、今回出てきた「投資指標」について詳しく解説していきます。