インデックス投資だけでなく、よりリターンの大きい個別株にも挑戦したい。最近の好相場を背景に、そう思う方も増えているでしょう。
しかい、個別株は知識がないと市場の「カモ」にされる危険もあります。投資の第一歩として、何を行えばよいのでしょうか?
人気YouTuberでつばめ投資顧問の代表の栫井駿介さんが解説します。
※本記事は1/20につばめ投資顧問にて公開された「初心者はカモ?高値づかみを避け「負けない投資家」になるための個別株選び」を編集の上、栫井氏による特別コメントを付して掲載しております。
投資の最初の一歩は?【特別コメント】
投資は、将棋やスポーツととてもよく似ていると私は考えています。最初から正解の動きがわかる人はいませんし、いきなり上手くできる人もいません。たとえば野球でも、最初から 大谷翔平選手のようなプレーができる人はいないはずです。まずはキャッチボールから始め、基礎的な動きを身につけながら、時には試合に出てみる。その中で成功や失敗を経験し、反省を重ねて少しずつ上達していく。投資もまさに同じ構造だと思います。
東証には3700社以上の企業がありますが、最初からすべてを理解しようとする必要はありませんし、それは現実的でもありません。むしろ、最初は自分なりの「取っかかり」を決めて、そこから始めることが重要です。たとえば割安株投資に興味があるなら、PERやPBRが低い銘柄を一覧にしてみる。その中から「なんとなくこの会社はわかる」「この事業はイメージできる」と感じる企業を選び、実際に投資してみる。それで十分です。
投資を始めたあとは、結果をすぐに判断しようとせず、一定期間モニタリングすることが大切です。株価が上がったのか、下がったのか、その理由は何だったのか。自分の考えと結果を照らし合わせて振り返ることで、情報の見方や判断の精度が少しずつ高まっていきます。この「振り返り」こそが、勉強の中心になります。
投資手法についても、「一番儲かるやり方」を探すより、「自分に合うやり方」を見つけることを重視すべきだと考えています。四六時中画面に張り付かなければならない投資手法は、多くの人にとって大きな負担になります。負担が大きい方法は、長く続きません。投資は短距離走ではなく、長く続けること自体が成果につながる行為です。
その意味でも、最初から大きな金額を投じるべきではありません。失敗しても立て直せる範囲の「少額」から始めることで、冷静に判断し、経験を積むことができます。小さな成功と小さな失敗を積み重ねる中で、自分にとって無理のないスタイルが見えてきます。
野球で言えば、最初は内野も外野も試してみて、結果的に「自分はキャッチャーが合っている」と気づくようなものです。投資でも、オールラウンダーを目指す必要はありません。むしろ一つのポジション、一つの考え方に絞り、自分が理解できる企業に投資する。その積み重ねこそが、長く投資を続けるための一番の近道だと考えています。
