ネットやSNSなどでは、「固定金利型の5年物や3年物よりも、変動金利型10年物が有利」説も多い
個人向け国債は現在、変動金利10年物、固定金利5年物、固定金利3年物という3つのタイプが毎月発行されています。固定金利は償還まで適用利率が変わらないので、昨今のような金利上昇局面においては、「変動金利10年物で運用するべきだ」という意見が大勢を占めます。
変動金利型は半年ごとに適用利率が見直されます。たとえば2025年2月に発行された第178回債の発行時の適用利率は年0.75%でしたが、同年8月15日からは年0.96%に、そして2026年2月からは年1.39%へと引き上げられています。変動金利10年物の適用利率は、「基準金利×0.66」で決まるのですが、基準金利とは、いわゆる長期金利のことです。そのため、2022年以降の長期金利の上昇を受けて、変動金利型10年物の適用利率は上昇傾向をたどっているのです。
そのため、固定金利型の5年物や3年物よりも、変動金利型10年物を買ったほうが有利だと考える人は多いと思います。ちなみに、1月時点で募集されている個人向け国債の利率は、
変動金利型10年物・・・・・・年1.39%
固定金利型5年物・・・・・・年1.59%
固定金利型3年物・・・・・・年1.30%
となっています。固定金利型5年物のほうが、変動金利型10年物に比べて0.20%ほど、高めの利率設定となっていますが、前述した変動金利型10年物の第178回債の適用利率が、この約1年間で年0.75%から年1.39%まで0.64%の幅で上昇していることからすると、0.20%の金利差は簡単に埋まるだろうし、逆転する可能性もありそうだし、それなら変動金利型10年物を選んだほうが有利だ、などと考える人がいても不思議ではありません。
