消えた「純金ファンド」の行方は?

一方、「三菱UFJ純金ファンド」がトップ10から消えてしまった。といっても、金価格が下落しているわけではない。純金価格は10月にロンドンの現物価格(LBMA金価格 午後)が1トロイオンスあたり3825.30米ドル(9月30日)から4011.50米ドル(10月31日)と4.87%上昇し、11月も4191.05米ドル(11月28日)と4.48%高と続伸している。10月に高値波乱のような急落場面があったものの11月には価格が持ち直している。

「三菱UFJ純金ファンド」の月次リポートでは、10月の価格変動について「米政府機関の一時閉鎖や米中貿易摩擦の激化懸念等を背景に金価格は上昇」、そして10月の後半には「利益確定売り等からやや軟調に推移した」と解説している。とはいえ、月末比較では金価格の上昇基調は維持されている。あまりにも高値を更新し続けているために、高値警戒感で追加の購入が止まってしまったのかもしれない。

 

執筆/ライター・記者 徳永 浩