「金」「株」は高値波乱となった11月の動きで肝を冷やす
ただ、10月後半から11月になると「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」や「ニッセイ日経225インデックスファンド」などの株式インデックスファンドは高値波乱の相場になった。「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」は10月24日の高値からわずか3営業日で5%超の下落率になった。「ニッセイ日経225インデックスファンド」は10月31日の高値から11月18日まで11営業日で7%超の下落になった。もちろん、「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」は11月になって高値圏に戻ってきたし、「ニッセイ日経225インデックスファンド」もこのまま下落を続けると決まったわけではない。
このような価格変動に対して「のむラップ・ファンド(積極型)」は、静かに基準価額の水準を切り上げるという動きになった。もっとも、リターンの水準は、2023年12月末を起点にしても、2024年12月末を起点にしても、依然として「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」や「ニッセイ日経225インデックスファンド」の方が高い。「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」と「のむラップ・ファンド(積極型)」のリターンは圧倒的な差があるため、単純にリスク管理に優れたファンドの方が良いと言い切れないところもある。
それぞれのファンドの特性をよく考えて、投資先を選ぶことが重要になってきている。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

