「周りの人はどんな投資信託で運用しているのだろうか?」「運用額は?」と気になる人には、個人投資家5000人の資産運用事情を詳しく聞いた日本証券業協会の調査「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(2025年9月公表)の結果が参考になるだろう。
「外国株式のみ投信」が人気、バランス型も根強い支持
どのような投資信託を持っている人が多いのか。調査結果を種類別に見ると、「外国株式のみに投資する投資信託」が41.5%と最も高いことが分かった。インデックスファンドでいえば、S&P500やナスダック100などの株価指数に連動を目指すものなどが該当するだろう。
保有投資信託の種類(複数回答)
次いで「国内株式のみに投資する投資信託」(34.5%)、「国内株式・外国株式に投資する投資信託」(34.0%)と続く。
さらに「分散投資バランス型」も28.1%と、比較的高く、リスク分散を重視する投資家に支持されているようだ。ただし保有率は前回調査時から6ポイントほど減っている。
調査結果からは、海外の株式市場に成長機会を見いだす投資家の姿が浮かび上がってくる。一方で債券投信への投資は、国内外ともに減少傾向にあることが分かる。なお、国内では利上げ、海外では利下げの流れにある現状から、今後の動向は変わってくるかもしれない。
なお前回調査時から項目を変更し、より投資信託の種類を細分化しているため比較には注意が必要だ。具体的には、今回から「国内株式・外国株式に投資する投資信託」を新設した。グラフでは外国株式投資信託と国内株式投資信託が前年比で減ったように見えるが、その一部がこの新設の国内株式・外国株式に投資する投資信託に移行しているためだ。

