有価証券はいくら持っている?
個人投資家の保有資産額が分かったところで、そのうち投資信託や株式などの有価証券について詳しく見ていこう。まずは保有状況から確認すると、以下のようになっている。
有価証券の保有状況(複数回答)
保有状況についての調査結果は、「株式」が72.8%、「投資信託」が66.7%、「公社債」が12.2%(複数回答)。なお公社債とは国や地方公共団体、企業などが発行する債券のこと。前回調査から大きな変化は見られないが、前々回調査と比較すると、株式の保有率は若干減り、投資信託と公社債の保有率は増加傾向にある。続いて、気になる保有額はどのくらいなのだろうか。
有価証券の保有額(個人)
有価証券の保有額(個人)ランキング
1位 100万~300万円未満 17.3%
2位 1000万~3000万円未満 14.7%
3位 500万~1000万円未満 12.8%
4位 50万~100万円未満 12.3%
5位 300万~500万円未満 12.0%
6位 10万~50万円未満 10.4%
7位 10万円未満 9.5%
8位 5000万円以上 6.3%
9位 3000万~5000万円未満 4.7%
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)よりFinasee編集部作成
「100万~300万円未満」が最多
保有額に関しては株式、投資信託、公社債を有価証券とひとまとめにして時価でいくら持っているかを聞いている。結果、最多は「100万~300万円未満」が17.3%、次いでその10倍の金額帯となる「1000万~3000万円未満」(14.7%)が続く両極端の結果となった。なお、以降も「500万~1000万円未満」(12.8%)、「300万~500万円未満」(12.0%)と僅差で続いており、結果は拮抗している。
平均保有額は1048.4万円で、金融商品全体の保有額のうち約6割を占める。残りが預貯金と仮定すると、有価証券へ投資を振り向ける割合の方が多いようだ。
年代別では、65~69歳の平均保有額が1508.6万円と最も高く、30代以下は479.7万円と約3分の1程度にとどまっている。なお男性の平均保有額1171.5万円に対し、女性は881.8万円だった。
投資家にとって資産運用の環境はこの数年間で大きく様変わりした。2023年末で旧NISAが終了し、24年には新NISAが開始。有価証券の平均保有額の推移は上昇傾向にあり、2023年の887.5万円から、24年は1043.0万円、そして25年には1048.4万円となっている。個人の資産形成は着実に進んでいるようだ。
●投資を始めてから直面するのが売り時が分からないことでは?後編「資産運用あるある“売り時”難しい問題、「なぜ売った?」「急落局面ではどうした?」2000人の判断」で詳報している。
調査概要 調査名:「個人投資家の証券投資に関する意識調査」 調査主体:日本証券業協会 調査報告書公表:2025年9月 調査実施期間:2025年4月15日~19日 調査対象:日本全国の 18 歳以上の有価証券保有者 5000 人


