「純金ファンド」など金関連に関心
楽天証券の売れ筋ランキングで第9位にランクインした「三菱UFJ純金ファンド」と第10位に入った「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は、いずれも「純金(ゴールド)」を主要な投資対象にするファンドだ。他の販売会社では、「ピクテ・ゴールド」や「三菱UFJ純金ファンド」は、もっと早い時期から売れ筋トップ10にランクインしており、中にはランキング上位に食い込んでいるところもある。楽天証券では2024年5月まで振り返って「純金(ゴールド)」を主要投資対象にするファンドがトップ10に入ったのは初めてだ。しかも、2本同時にランクインしている。
「三菱UFJ純金ファンド」は純金の現物を裏付けにした「純金上場信託(現物国内保管型)」(愛称:「金の果実」)を投資対象としたファンドで現物金価格の値動きに連動する。また、「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は、米国NASDAQ100と金先物に実質100%ずつ投資するというレバレッジが効いたポートフォリオで運用するファンドであり、投資資産の半分が「純金(ゴールド)」価格に連動する。純金(ゴールド)価格の上昇と株価の上昇によって両ファンドともに基準価額が大きく上昇している。ある意味で、純金ファンドに乗り遅れた感のある楽天証券でも、10月になって純金ファンドへの投資人気が高まっている。この現象をどのように考えればよいのだろうか? 純金ファンドが広く一般的な商品として認知されたということでもあろう。あるいは、誰もがこぞって購入する時に最高値を付けてしまうという最後の上昇局面に入ったとみるべきか? 今後の値動きが注目されるところだ。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

