「WCM」と「純金」の人気は全国に

マネックス証券の売れ筋で前月の第7位から第5位にまで順位を上げた「WCM世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」は、日本を含む世界の市場に上場する株式を投資対象として、「参入障壁の持続可能性、企業文化、構造的成長力、バリュエーションなど」に基づき、ボトムアップ・アプローチを通じて銘柄を厳選のうえ、30~50銘柄程度に集中投資するファンドになっている。同ファンドは、2025年9月末時点で過去1年間のリターンが75.59%、過去3年で178.34%と極めて優れた成績になっている。これは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)の1年で22.06%、3年で89.87%を大きく上回っている。

また、トップ10圏外から第9位にランクインした「三菱UFJ純金ファンド」は、「純金上場信託(現物国内保管型)」(愛称:「金の果実」)を主要投資対象としているため、純金の現物そのものに投資していることと同じ効果がある。9月末時点での過去1年間のリターンが65.0%、3年間で152.16%になっている。

この「WCM世界成長株厳選ファンド」と「純金(ゴールド)」を投資対象にしたファンドは、直近のパフォーマンスが優れていることから、多くの販売会社で売れ筋上位にランクインするようになっている。大手ネット証券でもSBI証券、楽天証券で「WCM世界成長株厳選ファンド」はトップ10に入り、「三菱UFJ純金ファンド」はSBI証券でトップ10に入っている。2025年の人気ファンドとして定着するか、今後の売れ筋ランキングを注目していきたい。

執筆/ライター・記者 徳永 浩