元本割れが嫌ならどうする?

元本割れを起こす可能性のある商品を持つことについて、70代単身世帯では消極派が7割近くに上った。元本割れを避けたい気持ちがある一方で、元本割れを回避する、あるいは軽減するために何か対策を取っているのだろうか。

■金融資産をより安全にするためにとった行動(70代単身世帯)

金融資産をより安全にするためにとった行動(70代単身世帯)
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※実数508、複数回答)よりFinasee編集部作成
 

金融資産を守るために70代の単身世帯が取った行動について、調査によれば最も回答率が高いのは「何もしていない」で70.7%だった。

そもそも元本割れを起こす可能性のある金融商品を持っていない人が多いのだろうか。とはいえ預貯金にも注意点はある。

金融機関の破綻時に保護される金額は、原則として1金融機関ごとに元本1000万円までと破綻日までの利息等に限定されるからだ。そうした理由もあってか「一金融機関に預けた預金金額が一千万円を超えないように、預け先を分散した」との回答が18.1%と2番目に多かった。