70代、高収益が期待できる商品を持ちたい人はどのくらい?

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構)から「リスク性商品の保有意向」について70代の回答を見ていこう。

■元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(70代単身世帯)

元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(70代単身世帯)
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※実数508)よりFinasee編集部作成
 

70代のリスク性商品の保有意向について、まずは単身世帯から見ていこう。調査結果を見ると、「そうした商品についても、積極的に保有しようと思っている」と回答した“積極派”は8.3%だった。逆に「そうした商品を保有しようとは全く思わない」と回答した“消極派”は66.1%に上った。

株式や投資信託などのリスク性商品は元本割れを起こす可能性があるが、預貯金に比べて高い収益が期待できる。70代であり既に老後を迎えていることから、あえてリスクをとってまで金融資産を増やしたい人は少ないのかもしれない。また金融資産だけではなく、公的年金なども踏まえて老後の生活設計を考えている人が多いことも背景の1つにありそうだ。

●前編「【70代】“元本割れ”事情「経験あり、なし」の割合は? 経験者はどう受け止めたか、本音に迫る」