家計の金融資産2239兆円で過去最高
先日、日本銀行が「資金循環統計」を発表しました。
資金循環統計とは、日本の金融機関や家計、企業といった経済の主体となる部門間において、金融資産と負債がどのように流れているのかを示した統計です。よく「個人金融資産がいくらになりました」と言われる際の個人金融資産は、資金循環統計の家計部門における金融資産の額を示しています。
統計は四半期ベースで公表され、直近は2025年第2四半期のデータになります。つまり、2025年6月末時点の数字ということです。
ざっと数字を見ていくと、家計で保有している金融資産の額が、2238兆7250億円です。その内訳をざっと記すと、
現金・・・・・・101兆3705億円
流動性預金・・・・・・666兆3210億円
定期性預金・・・・・・351兆2775億円
外貨預金・・・・・・7兆3399億円
債務証券・・・・・・16兆9609億円
株式等・・・・・・294兆2647億円
投資信託・・・・・・140兆3569億円
生命保険受給権・・・・・・253兆3175億円
年金保険受給権・・・・・・108兆1778億円
年金受給権・・・・・・154兆4700億円
ちなみに「債務証券」は、国債や社債などの債券を指しています。
これらの数字から、「現預金の比率が50.3%。日本人は現預金指向が強い。NISAやiDeCoを利用して資産形成するように、もっと啓蒙しなければ」などと、どこぞの団体やFPが言いそうなことを、ここで書くつもりはありません。もう少し、中身を見ていきたいと思います。