家族の心のよりどころ、マイホームは人生最大の買い物
私たちはいろんな買い物を通じて幸福度を得ます。衝動買いでも気持ちはアガりますし、コツコツ貯めたお金で購入した高額出費などは手に入れたときの喜びは大きくなります。
カメラの趣味があって、1年以上かけてコツコツお金をためてデジタル一眼レフカメラを手に入れれば、これは幸福度がぐっと高まります。
楽しみにして待ち焦がれていた推しのライブを鑑賞すれば、これまた幸福度がアガります。「生きていて良かった!」と感じればまさにそれはウェルビーイングが高まっています。
一般には、金額が高まれば手に入るものの価値も高まり、ウェルビーイングにも反映されるように思いますが、「人生でもっとも高い買い物」はどうでしょうか。
おそらく人生でもっとも高い買い物は「家」でしょう。「スマホやタブレット」「旅行」「マイカー」「子の教育資金」「老後の資金準備」などなど、徐々に必要な金額が増えていくのが人生ですが、家は明らかに金額が高い買い物です。
まず、家そのものが高いことがあります。住宅金融支援機構が提供するフラット35の利用者を調べたデータでは、マンション取得費用の平均が5592万円、土地付き注文住宅の平均が5007万円となっています。これだけでも人生最大の買い物ということが分かると思います。
フラット35は代表的な住宅ローンですが利用者は物件価格の8割くらいをローン設定しています。ざっくり4000万円を借りたと仮定し、これを最近の金利年1.9%で試算すると総返済額は5480万円、つまり利息に1480万円がかかるということです。
「家」を買うということはまさに人生最大の買い物ですから、人生最大の満足度、ウェルビーイングを手に入れたいところです。