思いあふれる力作が勢ぞろい

iDeCo(個人型確定拠出年金、イデコ)や企業型確定拠出年金(DC)はインフレ時代の老後生活を支える重要な制度です。制度の活用、投資の必要性を考えるきっかけとしてFinaseeではNPO法人確定拠出年金教育協会の協力のもと「資産形成とリタイアメント川柳」コンクールを企画しました。

iDeCoという名称が決まった9月16日は、「みんなのiDeCoとDCの日」記念日です。その記念日を迎え、全国の皆さまからご応募いただいた「iDeCo」「企業型DC」「リタイアメント」に関連するご自身の「資産形成についての気持ち」を詠んだ川柳から最優秀賞と入賞に輝いた句を抜粋して紹介します。

最優秀賞

「i(い)ますぐに  De(で)きる積み立て Co(こ)つこつと」(ニックネーム しーしー)

講評 「iDeCo」の文字を分解し折句を作る発想、「i(い)ますぐに De(で)きる積み立て Co(こ)つこつと」という言葉遊びが非常に秀逸です。iDeCoを始めるようという行動喚起と制度活用の本質を同時に表現していることが評価されました。

入賞(抜粋、順不同)

「定年の 朝にiDeCoの ページ見る」(ニックネーム 春爺)
講評 定年という節目の朝にiDeCoを確認する、現代の定年後の姿を鮮やかに描写しています。現実感と少しの期待感が同居した共感性の高い句です。

「2000万 貯まってないから するイデコ」(ニックネーム カクト)
講評「老後2000万円問題」という具体的な課題を背景に、iDeCoを始める動機をストレートに表現。多くの人の共感を呼びそうな現実的な作品。

「シニア割 イデコが老後の スロープに」(ニックネーム PON5)
講評「シニア割」というキーワードと、「スロープ」というバリアフリーのイメージを組み合わせ、iDeCoが老後の生活を円滑にする役割をユーモラスに表現しており、独創的です。

「『イデコ』って どこの子ですかと 聞くじぃじ」(ニックネーム せいこ)
講評 iDeCoを知らないおじいさんの素朴な疑問をユーモラスに表現。無邪気なイメージが伝わる、微笑ましい状況を描写しています。

「退職日和 企業の支えで 心軽し」(匿名希望)
講評 退職という人生の節目を「日和」と捉え、企業型DCなどの「企業の支え」が心の重荷を軽くするという、穏やかで幸福な情景がよく伝わります。

「企業型 DCを見て 入社決め」(ニックネーム 具蔵)    
講評 企業型DCの有無が入社を決める要因になるという、現代の就職活動における新たな視点を表現。非常に独創的で共感を呼びます。

「正社員 iDeCo始めて プロポーズ」(ニックネーム となみ)
講評 iDeCoを始めることがプロポーズにもつながる堅実な男性像をユーモラスに表現。現代の結婚観を反映しているようです。

「イデ恋は 福利で育つ 夫婦愛」(ニックネーム おにぎり忍者)※原文ママ
講評「イデ恋」という新たな言葉の誕生で、iDeCo(運用)と夫婦愛が「複利」で育っていくという、オリジナリティに富んだ温かいユーモラスな句です。

「還暦を 歓歴にした 我がiDeCo」(匿名希望)
講評 還暦を「歓歴(喜びの歴史)」に変えるほど、iDeCoが人生を豊かにしてくれたという、感動とユーモアの混じった句。情景が目に浮かぶようです。

「老老を 朗朗にする わがiDeCo」(ニックネーム 春蚊秋冬)
講評「老老介護」のようなネガティブな印象もある「老老」という言葉を「朗朗」に変えることで、iDeCoが老後の生活を明るくしてくれるという、力強いメッセージが伝わってきます。