二人以上世帯は株式が定期性預貯金を上回る

年収300万~500万円未満世帯かつ二人以上世帯はどんな金融商品をいくら保有しているのか。結果を見ていこう。

金融商品(種類別)保有額(年収300万~500万円未満以上、二人以上世帯)

金融商品(種類別)保有額(年収300万~500万円未満以上、二人以上世帯)を表した図表
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※世帯主年間収入300万~500万円未満かつ金融資産保有世帯、実数987)よりFinasee編集部作成
 

金融商品(種類別)保有額ランキング(年収300万~500万円未満、二人以上世帯)

1位 預貯金(運用または将来の備え) 602万円(うち定期性預貯金315万円)
2位 株式 320万円
3位 生命保険    179万円
4位 投資信託    140万円
5位 個人年金保険 90万円
6位 債券 48万円
7位 損害保険 21万円
8位 金銭信託    20万円
9位 その他金融商品 11万円
10位 財形貯蓄 9万円

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※世帯主年間収入300万~500万円未満かつ金融資産保有世帯、実数987)よりFinasee編集部作成

二人以上世帯の金融資産別の保有ランキング1位は「預貯金」(602万円)で、そのうち定期性預貯金は315万円だった。2位の「株式」は320万円と、定期性預貯金を若干上回る水準だ。このことはリスクを取りつつ資産増を狙う姿勢を示しているといえそうだ。

続く3位は「生命保険」(179万円)、4位は「投資信託」(140万円)となっている。

預貯金で将来の生活安定や老後資金の確保を重視しつつ、株式や投資信託などで資産価値の向上を目指す傾向にあるようだ。一方で、生命保険によって、遺される家族などへの資金確保への備えも考えるなど、全体として堅実かつ戦略的な資産管理を心掛けているという見方もできる。