先進国の主要株価指数が史上最高値を相次いで更新
7月の売れ筋ファンドを6月と比較すると、6月は「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」や「eMAXIS Slim バランス(8資産均等)」など株式以外を投資対象とするファンドが売れ筋トップ5に入っていたが、7月には第5位に「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」を残して、その他は全て株式ファンドが占めるようになった。7月になって米国株の「S&P500」や「NASDAQ総合」、そして、ドイツ株「DAX」に続いて英国株の「FTSE100」、さらには、国内株の「TOPIX(東証株価指数)」まで先進国の主要株価指数が相次いで史上最高値を更新する地合いになり、株式を積極的に評価しようという姿勢が高まってきた。
株式ファンドの中でも「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンド」のようなメリハリのある株式ファンドで毎月決算型の「Dコース」が第2位になっていることに加えて、年1回決算の「Bコース」が第4位にランクインした。「Dコース」はNISAの対象ではないが、「Bコース」はNISA成長投資枠の対象銘柄になっている。中長期目線で腰を据えて投資をしていこうという投資家の関心もひきつけていることがわかる。この株式ファンド人気が8月以降も定着するものかどうかに注目したい。
執筆/ライター・記者 徳永 浩