預貯金に次ぐ人気は株式
金融商品と一口にいっても株式、投資信託、債券など多様な種類がある。年収750万~1000万円未満世帯ではどのような金融商品を持っているのだろうか。
保有金融商品(年収750万~1000万円未満、総世帯)
【年収750万~1000万円未満】保有金融商品ランキング(総世帯)
1位 預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む) 97.1%
2位 株式 43.0%
3位 積立型保険商品(生保・損保) 42.5%
4位 投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む) 41.5%
5位 個人年金保険 30.4%
6位 財形貯蓄 13.3%
7位 債券 10.0%
8位 その他金融商品(金貯蓄口座、金融派生商品など) 9.1%
9位 金銭信託(ヒットを含む) 5.6%
10位 いずれも保有していない 2.6%
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※総世帯、実数661、複数回答)よりFinasee編集部作成
年収750万~1000万円未満世帯が持つ金融商品の1位は資産形成のベースとなる「預貯金」(97.1%)だった。以下、2位から4位まではいずれも4割台前半の保有率であり、拮抗している。2位は「株式」(43.0%)。預貯金とは違い日々価格が変動するため、値上がり益が期待できる半面、値下がりによる元本割れなどには注意が必要な金融商品だ。
3位は「積立型保険商品(生保・損保)」(42.5%)。保険の中でも掛け捨てではなく積立型という商品特性が何かあった時の保障機能に加えて貯蓄機能も求める層に支持されているのかもしれない。
4位の「投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)」(41.5%)も保有率が4割を超えている。投資信託は、多くの投資家から集めたお金を運用のプロが株式や債券などに投資する金融商品だ。投資家には運用成果に応じた損益が分配される。少額から始められ、分散投資によりリスクを抑えられるメリットがあるが、元本保証ではないことに注意が必要だ。