預貯金に次ぐ金融資産はどの商品が多いのか?

年収1000万~1200万円未満世帯が持っている金融商品にはどのような傾向が見られるのだろうか。

保有金融商品(年収1000万~1200万円未満、総世帯)

保有金融商品(年収1000万~1200万円未満、総世帯)を表した図表
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※総世帯、実数274、複数回答)よりFinasee編集部作成
 

【年収1000万~1200万円未満】保有金融商品ランキング(総世帯)

1位 預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む)    98.5%
2位 株式    50.7%
3位 積立型保険商品(生保・損保)    48.9%
4位 投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)    48.5%
5位 個人年金保険    37.6%
6位 財形貯蓄 17.9%
7位 債券 17.5%
8位 その他金融商品(金貯蓄口座、金融派生商品など) 10.9%
9位 金銭信託(ヒットを含む) 9.5%
10位 いずれも保有していない 1.1%

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」よりFinasee編集部作成

年収1000万~1200万円未満世帯の保有率1位は「預貯金」(98.5%)だった。次いで2位「株式」(50.7%)、3位「積立型保険商品(生保・損保)」(48.9%)が続く。

また、僅差で4位には「投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)」(48.5%)がランクインした。運用によって資産を増やせる可能性のある株式や投資信託といったリスク商品のほか、保険機能を備えた貯蓄性商品の積立型保険など、幅広い金融商品を保有していることが分かる。

このように年収1000万~1200万円未満世帯は預貯金をベースに株式、積立型保険、投資信託など多様な金融商品を取り入れているのが特徴だ。

株式や投資信託は市場動向によって損失の可能性がある一方で、預貯金と比べると高い利回りが期待できる。物価上昇が続く昨今、預貯金だけでは資産が目減りする恐れがある。株式や投資信託をはじめとするリスク資産を取り入れていく世帯は今後増えていく可能性があるだろう。