多様な物件種別に興味が拡散?

不動産投資家が興味を持っている投資用物件にはどのような種別が多いのか。同調査で、現在は持っていないが興味がある不動産を聞いたところ、投資用物件の所有者の回答率が最も高いのは「一棟マンション」で16.5%。次いで「一棟アパート」(13.8%)、「ファミリー向け区分マンション」(13.5%)。以下、9位まで二桁の回答を集めており、比較的分散している。

先ほど既に所有している投資用物件として最も回答が多かったワンルーム区分マンションは10.0%で「商業施設」と同率9位だった。費用面で比較的小規模であることから、既に所有している可能性が示唆される。

「興味を持っている投資用物件の種別」の調査結果を表した図表
 
出所:株式会社グローバル・リンク・マネジメント 不動産投資に対する意識調査
 

注目のエリアは東京23区周縁や関西圏

投資に限らず不動産の購入では立地をチェックする人も少なくない。最後に購入を検討したいエリアについて不動産投資家の意見に着目してみよう。同調査では、投資用物件の所有者に購入を検討したいエリアを質問している。

結果、最も回答率が高いのは「東京都心5区(千代田区、中央区、港区、渋谷区、新宿区)」で28.3%。3年連続でトップだ。

僅差で「東京その他23区」(27.5%)が続く。3位は「横浜・川崎エリア」と「大阪府」が同率で15.8%だった。

前年からの変化では「その他関西」(8.0%)と「東京都市部」(13.5%)が2ポイント以上伸びている。全体的には関西圏の人気が上がったことと、東京23区の周縁である東京都市部や神奈川県などの注目度が高まっていることを同調査では指摘している。都心部のマンション価格高騰などから、他のエリアに目を向ける動きがあるのかもしれない。

「購入を検討したい投資物件エリア」の調査結果を表した図表
 
出所:株式会社グローバル・リンク・マネジメント 不動産投資に対する意識調査
 

調査概要 調査名:不動産投資に対する意識調査 調査主体:株式会社グローバル・リンク・マネジメント 調査対象:全国の一般消費者2万9909人、投資用不動産の所有者400人 調査期間:2025年1月22日~29日