◆バランスファンドのパフォーマンスに評価

ゆうちょ銀行・郵便局の売れ筋トップ10で順位を上げているバランス型ファンドは、2025年2月以降の株価下落局面において、バランス型の特性である株価下落に対する耐性を示すことで、不安定な市場で評価を高めている。「JP4資産均等バランス」は「国内株式」「先進国株式」「国内債券」「先進国債券」の4資産に均等に投資するファンド。「野村6資産均等バランス」は「国内株式」「先進国株式」「国内債券」「先進国債券」に加えて「国内リート(不動産投信)」「先進国リート」の6資産に均等投資する。

2025年のパフォーマンスを振り返ると、トランプ関税で市場が大きく下落した4月でも下落率が年初から10%程度に収まって、その後の回復につながっている。「S&P500」インデックスファンドは下落率が20%以上と大きくなり、その後の戻りがあっても6月下旬の時点で年初から5%以上のマイナス水準にあるが、バランス型のファンドは既に年初の水準をほぼ取り戻している。今後も不安定な市場が続くと見通されるところから、バランス型ファンドの安定的な動きは支持されそうだ。

 

執筆/ライター・記者 徳永 浩