70代に支持されている金融商品は?

次に70代のみなさんがどのような金融商品を持っているのかを見ていきましょう。

70代保有金融商品ランキング(総世帯)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※総世帯、実数1591世帯、複数回答)

1位    預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む)    97.7%
2位    株式    36.5%
3位    積立型保険商品(生保・損保)    34.7%
4位    投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)    27.1%
5位    個人年金保険    16.8%

70代に支持されている金融商品の1位は「預貯金」(97.7%)でした。「株式」(36.5%)が続きます。高年齢層ではリスク資産の比率を下げた守りの資産運用を、という声もありますが、株式の人気は高年齢層でも決して低くないようです。僅差で3位は「積立型保険商品」(34.7%)。万が一の保証という機能性にメリットを感じている人もいるのでしょう。

70代単身者の金融資産額 2位「1000万~1500万円未満」、1位は?

次に70代のみなさんの金融資産保有額を単身世帯と二人以上世帯に分けて見てみましょう。

70代の金融資産保有額ランキング(単身世帯)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数371世帯)

1位 3000万円以上    21.8%
2位    1000万~1500万円未満    12.1%
3位    500万~700万円未満    10.0%
4位    2000万~3000万円未満    8.4%
5位    700万~1000万円未満    8.1%

まずは単身世帯です。調査によれば、最も回答率が高いのは「3000万円以上」で21.8%。「1000万~1500万円未満」(12.1%)、「500万~700万円未満」(10.0%)と続きますが、1位が2位以下を2倍近く離す結果に。

また、老後資金の目安として2000万円という金額が取りざたされますが、70代単身世帯で2000万円以上の金融資産を保有している割合は30.2%にとどまりました。

なお平均額は2257万円、中央値は1000万円でした。中央値とはデータを並べた時にちょうど真ん中に来る値です。平均額は、高額な値が押し上げている可能性があるため、中央値も確認しておきましょう。