対面型証券会社の顧客は「コミュニケーション」を重視

調査は2024年中に新NISAで金融商品を購入した全国10代~70代の男女7610人を対象に日本証券業協会により実施された。投資額や銘柄の購入理由など多様な設問の中で「新NISAの取引にあたって参考としたもの」と題して、新NISA投資に関する情報源を尋ねている。

回答は口座開設先のチャネル別(対面型の証券会社とネット証券会社)とで分けて示しており、その結果、両者で情報源が異なる傾向にあることが分かった。

新NISAの取引にあたって参考としたもの

 
出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
 

ご覧のとおり、対面型の証券会社に口座開設している投資家の間では、「対面証券会社の担当者からの説明」が27.3%と最も高い割合を示した。直接のコミュニケーションを通じた情報収集が重視されている。次いで、「新聞やテレビ、ラジオからの情報」が23.4%と、従来型のメディアも依然として重要な情報源となっていることが分かる。

一方、ネット証券会社で新NISA口座を開設した層では傾向が大きく異なり、デジタル情報源が主流だ。ネット証券会社の顧客では、「SNSや動画サイトを通じた情報」が33.6%と最も高い割合を示した。次いで、「証券会社からのインターネットを通じた情報」が23.6%と、オンラインでの情報提供が重要な役割を果たしている。