ホンダ株式は証券会社で コスト重視ならネット型、相談したいなら対面型
ホンダ株式を買うには証券口座が必要です。銀行から株式を買うことはできません。
株式の売買は手数料がかかります。手数料体系は大きく「約定ごと」と「定額」の2つです。約定ごとは取引1回ごとの金額で、定額は1日の取引総額で手数料が決まります。
なお、ネット証券の一部は手数料を実質的に無料化しています。ただし、ネット証券は基本的に窓口などで投資相談ができません。相談しつつ投資を始めたいなら、対面型の証券会社も選択肢です。
銀行なら投資信託が選択肢 ご当地ファンドや高利回り型で組み入れ高い
ホンダへの投資は投資信託でも可能です。
投資信託とは、複数の金融商品を詰め合わせて運用されるパッケージ型の商品です。運用の効果は、その投資信託を保有する投資家に帰属します。ホンダ株式を組み入れる投資信託を買えば、間接的にホンダへ投資することとなります。
たとえば「NEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信」は、自動車に関連する企業の株式で運用されるETF(上場投資信託)です。取引所に上場しているため、株式のようにリアルタイムの売買ができます。
ただし、ETFも売買は証券口座が必要です。一方、非上場の一般的な投資信託なら、銀行でも取り扱いがあります。
非上場の投資信託で、ホンダ株式を上位に組み入れる銘柄には「静岡ベンチマーク・ファンド」があります。同銘柄は、静岡県内に本社を置く企業や進出する企業に投資する投資信託です。ホンダは静岡県浜松市が発祥で、同地には四輪車用の部品や船外機の製造工場を構えます。
また「日経平均高配当利回り株ファンド」も、ホンダ株式を高位に組み入れます。同銘柄は、日経平均株価の採用銘柄のうち、予想配当利回りの上位30銘柄へ投資します。ホンダは日経平均株価に採用されており、かつ予想配当利回りは4.7%と比較的高水準です(2025年3月期、2025年3月6日終値時点)。
【ホンダ株式を組み入れる投資信託の例】
※NEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信は2025年2月末、その他は2025年1月末時点
自動車株は海外要因に注意
ホンダをはじめ、国内の自動車メーカー大手は海外が重要な市場です。特に中国と米国は世界の自動車販売の多くを占めています。
しかし、いずれの市場も不安材料があります。中国はEVシフトが急激に進むほか、経済の先行きに不安があります。米国は経済成長が期待される一方で、トランプ政権による関税の影響が懸念されます。
ホンダへの投資は慎重に判断し、余裕資金で行うようにしましょう。