2年目に突入した新NISA。すでに多くのかたがご存じのように、NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、「つみたて投資枠」ではその名の通り、投資信託の積立が基本。いっぽう「成長投資枠」では、個別株にも投資できるのが最大の違いといえるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの村松祐子氏は「成長投資枠では自分が好きな企業に投資してみるのも方法のひとつ」と言います。何事も「楽しい」という気持ちがなければ続きません。自分の興味のある会社に投資すれば、企業分析や情報収集に積極的になれるかもしれません。

今回は、松村氏に成長投資枠で投資したい銘柄探しのヒントを紹介してもらいます。(全4回の2回目)

●第1回:【新NISA成長投資枠】景気に左右されにくい、身近なモノやサービスから探す「連続増配の優良企業」

※本稿は、村松祐子著『新NISA 成長投資枠でお金を増やす!』(河出書房新社)の一部を抜粋・再編集したものです。掲載情報は書籍執筆時点に基づいています。

社員の平均年齢に注目して有望企業を選ぶ

これから50年、100年先まで存続する企業はどのような企業でしょうか。しっかりした財務基盤はもちろんですが、生み出される製品やサービスの品質の高さ、新しい発想などが投資家から支持される要素になります。技術が日進月歩で進化する時代に、変化に対応し、柔軟な発想により将来の成長が期待できる企業にはどのような特徴があるでしょうか。それを表すひとつの視点として、企業に勤める社員の平均年齢に着目してみましょう。

平均年齢は、その企業の活力や将来性を見る指標として有効なのです。新しい文化をつくる若い力のある企業と見ることができます。情報通信、小売サービスなどの業種は、従業員の平均年齢が20代などと若い傾向があります。社員の平均年齢が若い企業は、新卒採用を積極的におこなっており、創業から年数が経っておらず伸び盛りであることも見受けられます。