◆パフォーマンス上位には米国テック株ファンド
個別ファンドの月間騰落率(ブル・ベア型を除く)では、「国内株式型」の「トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」の16.68%がトップだった。次いで、「外国株式型」の「eMAXIS Neo自動運転」の15.92%、「米国大型テクノロジー株式ファンド」の15.71%、「一歩先いくUSテック・トップ20インデックス」の14.69%、「iFreeNEXT FANG+インデックス」の14.60%など米テクノロジー株ファンドの好成績が目立っている。また、「野村世界業種別投資(世界半導体株投資)」が14.57%、「半導体関連 世界株式戦略ファンド」が11.96%、「ニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)<購入・換金手数料なし>」が10.78%など半導体関連株ファンドも復調した。
その他のカテゴリーでは、「エマージング株式型」は、中国のテクノロジー大手に集中投資する「iFreeNEXT ATMX+」が14.19%でカテゴリーのトップとなり、「アジア半導体関連フォーカスファンド」が10.45%、「東洋・中国A株オープン『創新』」が10.18%で続いた。「複合資産型」では「トヨタグループ・バランスファンド」が9.59%でトップ。また、「エマージング債券型」は「DWS ロシア・ルーブル債券投信(毎月分配型)」が7.57%、「ハイイールド債券型」は「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券F(トルコリラ)」が7.39%、「外国債券型」は「東京海上Rogge世界ハイブリッド証券F<メキシコ・ペソ>(毎月分配型)」が6.67%で、それぞれのカテゴリーにおいてトップの成績だった。
◆「AB・米国成長株投信D」は分配金利回りでも上位
分配金利回りのトップは前月に続いて「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドD」の36.07%だった。利回りの水準は前月の35.23%からやや上昇した。第2位は「JPMアメリカ成長株ファンド(ヘッジなし、毎月)予想分配金提示型」の33.37%で前月の3位から順位を上げた。前月2位の「GS日本株・プラス(通貨分散コース)」は32.19%で第3位に後退した。続いて「フィデリティ・米国株式ファンド F」の31.50%、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 D」の30.41%が続き、この5本が30%超の分配金利回りになっている。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 D」が資金流入額で存在感を増しているのは、この分配金利回りの高さも評価されてのことと考えられる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩