◆「三井住友・ワールド・パッケージ・オープン」が急浮上
「三井住友・ワールド・パッケージ・オープン」は、「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」という4つの資産に均等に投資することを基本姿勢とした、文字通り「全世界に投資する」パッケージになった運用商品だ。この基本配分比率の考え方は、「公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオ(2020年4月から5年間)と同じ比率になっている。2001年6月の設定で、2024年10月末時点の過去1年間のトータルリターンは13.9%、設定来では139.9%になる。長期に安定的な運用成績を残している。
三井住友銀行の売れ筋ランキングには、投資初心者向けのわかりやすい商品として「三井住友・225オープン」があり、これが一番人気になっている。将来を見据えて「投資を始めてみよう」と考えた時に、長期の資産形成手段として有力な「株式」に投資する場合、新聞やテレビニュースなどでしょっちゅう見聞きする「日経平均株価」に連動する運用成果をめざすというわかりやすい商品だ。しかも、単なる「日経平均株価」ではなく、配当込みの「日経平均トータルリターン・インデックス」への連動をめざしている。運用コストである信託報酬率も年0.66%と抑えた水準にある。わかりやすい低コストの株式ファンドとして「三井住友・225オープン」は多くの投資家に支持されているのだろう。
ただ、銀行預金から株式への投資に抵抗がある人も少なくない。その場合は、円建て資産で着実な運用成績が期待される「SMBC円資産ファンド」があり、そのリターンの水準が物足りないという人には、グローバルで株式や債券に投資する「三井住友・ワールド・パッケージ・オープン」がある。そして、初心者から一歩先に踏み出そうという人には、世界の株式に投資する「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)<世界のベスト>」が投資先になる。
10月のランキングで「三井住友・ワールド・パッケージ・オープン」という投資の基本ともいえる4資産分散投信がトップ10に食い込んできたという動きに注目したい。そこには、新NISAのスタートから約1年を経過しようとして、いよいよ「預金から投資へ」という「資産運用ことはじめ」の動きが腰の入ったものになってきたのではないかという手応えのようなものが感じられる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩