医療費と介護費
医療費と介護費はもっとも気になる部分です。資料1の通り、70代は病院などの外来患者がピークで、入院患者も増大します。いわゆる「2025年問題」は1947~49年生まれの団塊世代がすべて後期高齢者になることによる社会保障費の圧迫、国庫負担が増大する問題です。健康寿命(健康上の問題で日常生活に制限のない期間の平均)は、男性が72.68年、女性が75.38年(2019年)です。バランスの良い食事、適度な運動、社会参加などによる健康づくりに加えて、定期的な健康診断などで健康状態を把握して、病気の早期発見・早期治療を心がけ、健康寿命を延ばし、医療費と介護費を抑制できるような生活スタイルを目指します。
また、医療費の負担は、健康保険や高額療養費制度などを最大限活用することで、軽減してください。さらに、ご自身が加入している民間の医療保険やがん保険などの商品内容をあらためて確認して、必要に応じて保険商品を見直すことや不要な保険などは解約することも考えてください。
(資料1) 年齢階層別にみた入院・外来別推計患者数
介護が必要になる場合の費用も考慮しておくことが大切です。介護保険制度を理解し、どの程度のサービスが受けられるのかを確認しましょう。介護保険料を払っているので、権利としてサービスを利用してください。
医療費や介護費用は予測が難しいため、緊急時のための貯蓄を確保しておくことが重要です。定期的に貯蓄を見直し、必要な費用を確保するように心がけましょう。