大都市圏以外の最多価格は4000万円台
では、どの価格帯の新築分譲マンションが多く供給されているのだろうか。
調査対象のうち、東京と神奈川を除くと最多が「4000万円代」だ。
例えば、平均価格が6千万円近かった京都も、5千万円代半ばだった大阪や兵庫も、最も供給戸数が多かったのは4000万円代だ。
確かに新築分譲マンションの相場は高騰している。だが、必ずしも市場の実態に即しているわけではないようである。
ここまで見てきたように、平均価格だけを見てしまうと、「到底買える価格じゃない」「年収1千万円あっても厳しい」と新築分譲マンションの購入を断念してしまうかもしれない。また逆に無理をして、予算オーバーの物件に手を出してしまう可能性もあるだろう。新築分譲マンションの購入を検討している方は数字に惑わされず冷静に市場を見て、資金計画を検討してほしい。
《調査概要》 2023年マンション価格動向 調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)、東海(愛知県)で2023年1月から2023年12月末に新築分譲した住戸 調査方法:Realnetマンションサマリの新築マンションデータ元に算出