ずばぬけて高い東京! 関西のトップは?
新築分譲マンションの価格高騰が話題を呼んでいる。株式会社マーキュリーが、首都圏と関西、東海の一部エリアを対象に2023年の相場を調査したところ、次の結果となった。
まずは「平均価格」を見てみよう。目立つのは東京都の1億589万円だ。1億円を超え、他を大きく引き離している。
東京では、「100年に一度」と言われる大規模な再開発が進む。再開発により、飲食店や商業施設が充実するなどの利便性向上により、さらなる人気を集めるエリアが増えることが期待される。東京の新築分譲マンションの価格上昇傾向は今後もしばらくは続きそうだ。
なお首都圏では、神奈川県も6千万円近い高値(5965万円)。埼玉県(4860万円)と千葉県(4837万円)も、5千万円近い価格となっている。
関西では、京都府(6599万円)が突出した格好だ。価格の高騰を引っ張っていると推測される京都市では、景観保全のための高さ制限が定められている。そのため、市街地では高さ31mを超える建物の建設はできない。
つまり、京都市では、もともと新築分譲マンションの供給数が限られているのだ。その上、近年は国内外の富裕層から注目されてもいる、これら要因が、京都の新築分譲マンションの価格押し上げにつながっていると考えられる。
また、京都に一歩譲る形ではあるものの、大阪府(5596万円)や兵庫県(5433万円)も5千万円代半ばと高い水準だ。
「平均坪単価」を見てみると、群を抜いて高いのは、またしても東京(526.3万円)。京都(325.1万円)と神奈川(302.5万円)も300万円超え。それ以外は250万円前後が主流となっている。