なんと約7割が、「対策していない」と回答

中小企業はどのように人手不足解消に取り組んでいるのでしょうか。同調査によれば、驚くべき状況が見えてきました。

出所:株式会社フォーバル「中小企業の人手不足への対応」

「人手不足への対策を実施していますか?」という質問に対し、「実施している」と回答したのは、わずか約3割(34.2%)のみという結果に。

さらに「実施していないが検討している」が29.1%、「実施しておらず検討もしていない」が36.7%にのぼりました。つまり約7割は「人手不足だが、対策をしていない」ということです。

限られた人員で業務のやりくりをしているため、社員一人一人の業務量は増え、残業時間も増加。社員は疲弊し、次々と会社を離れていく。人員の拡充や、業務効率の改善に着手せず、そのまま事態を放置すれば、状況は悪化する一方……。

なんてことになる恐れがあることは、中小企業の経営者も百も承知のはずでしょう。それでも対策を実施していないのには、理由があるのでしょう。「忙しすぎる」ため業務改善に手を付けられない、「大手企業のように知名度がない」「採用コストがかけられない」から採用できないといった事情から、なかなか打つ手を見いだせないのかもしれません。